誰も知らない本当の歯周療法
講師 飯塚哲夫先生
現在日本で行われている歯周療法、たとえば医療保険診療で決められている歯周病治療の仕方とか、日本歯周病学会や多くの大学歯学部が教えている歯周療法などはわが国に独特な「おかしな歯周療法」で、日本以外の国ではどこでも全く通用しない、相手にされない歯周療法だということをご存じですか。
「病状安定」とか「安定期治療」「歯周基本治療」といった言葉や概念はわが国にしか存在しないもので、日本以外の国には存在しません。また「メインテナンスとSPTは全く別のもの」とか「病状安定を維持する」などという馬鹿げた考えがまかり通る国は、日本以外にありません。
病状安定を意味する「stable state」とかPCR(PlaqueControl Record)といった言葉を世界で通用する「英語」だと思っていませんか。これは、日本の歯科医の誰かが創った「和製英語」で世界では通用しません。
日本では、日本歯周病学会も大学歯学部も、歯周病は「治らない疾患」と考えており、学生や臨床歯科医師たちにそう教えています。しかし日本で歯周病が治らないのは、日本の歯周療法が根本的なところで間違っているからなのです。本講演をお聴きになると、「目から鱗が落ちる」はずです。
講演会実行委員長 奈良 宏周